年金の繰上げ受給は得?損?

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こんにちは(^-^)
サクセス会計 税理士の樋山博一です。

今回は、年金の受給について、よくお客様から「繰上げてもらった方が得なのですか?」というご質問があるため、少し整理して解説します。

現在の年金受給開始年齢は原則「65歳」です。これを選択により、60歳から65歳前までの間に「繰上げ」、66歳から70歳の間まで「繰下げ」ることが可能です。

「繰上げ」を選択すると、毎月受取る年金額は、65歳から受取ることができる金額から『1月あたり0.5%減額』され、「繰下げ」を選択すると逆に、65歳から受取ることができる金額から『1月あたり0.7%増額』されます。

一度決定した毎月の年金額は変更できませんので、「繰上げ」や「繰下げ」を選択した場合、亡くなるまでその金額での受給になります。

繰上げ受給した場合、原則の65歳からの年金額と比較し、『16年8カ月以上』受給すると、受取累計の年金額が逆転し、繰上げ受給が「損」になります。

つまり、60歳受給開始の場合で76歳、64歳受給開始の場合で80歳で、受取金額が逆転するわけです。

繰下げ受給した場合、原則の65歳からの年金額と比較し、『11年10ヵ月以上』受給して初めて、受取累計の年金額が原則の金額を上回るため、それまでに亡くなると、繰下げ受給が「損」になります。

つまり、66歳受給開始の場合で77歳、70歳受給開始の場合で81歳以上生存する必要があるわけです。

現在の平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳です。

さて、どちらが得でしょう?算数の文章問題みたいですが、損得勘定もしっかり参考にしながら、それだけではなく、ご自身の健康状態や生活スタイルを考慮して、判断する必要があります。

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